冷媒の漏洩検出(または「漏れ検知」という)は、すべてのエアコン出荷前に必ず完了しなければならない工程である。熱交換器の溶接部に対して検出を行うことにより、冷媒が漏れていないかを確認することは、各大型エアコン工場がよく用いる方法の一つである。
従来のエアコン工場では、一般的に人の手によって漏れ検知業務を完了させる。人の手による漏れ検知には測量機器の力を借りる必要があり、操作方法が複雑なため、作業員はしばしば標準業務手順書(SOP)に対する実施が不適切な場合があり、検出ミスを招き検査漏れ率が高い。また、溶接部の特徴が不明瞭なために人工での漏れ検知効率は低い。
ユーザーは、ロボットが伝銅管上の複数の位置が異なる溶接部を識別し、漏れ検知器のノズルを溶接部位置に正確に合わせて冷媒の漏洩検出ができることを希望している。対応する領域のパイプライン構造は複雑で、溶接部位置が様々であり、溶接部の特徴が不明瞭、また部品の種類も多いため、従来のロボットによるソリューションでは顧客の問題解決を支援することが困難である。
ビジュアルソリューションを利用した実績がなく、デモンストレーションによって実施したとしても、溶接部が来るたびに、その位置が上下左右に2~3cmの偏差が生じるため、ロボットがルートを固定することができない。